琵琶湖での”昼のバス釣り”と”夜のバス釣り”の違い
2019/01/16
どーも。ykです。
友人から、「昼のバス釣りと夜釣りの違い」についてLINEで聞かれました。
彼は仲間内からは「よっぴー」と呼ばれています。
そのまま答えてやっても良かったんですが、知らんと答えておきました。
同じことを思うアングラーもいらっしゃると思うので、ここで僕なりの回答を書いてしまします(笑)
これを見たよっぴーからのLINEが楽しみで仕方ありません。
※2019/1/16、この記事を更新しました
※この記事を書いた当時、これを見たよっぴーから「もう爆釣のポップは信じない」と悲痛なLINEがきたことはナイショです
よっぴーのスタイルを書くと
・巻物が基本的に嫌い(ハードルアー全般)
・小さいワーム大好き、特にダウンショットやネコリグ(ゲーリーワームを神と言ってます)
・スピニングタックル大好き(ステラを中古で買ってました、しかも値切って)
・店頭に貼られた爆釣のポップを見ると、それが何であれ買ってしまいます
自身も認める「セコ釣りアングラー」となるんです。
ランディングのしすぎでボロボロになった僕の右手の親指付け根を見て(見せたんですが)、「自分でヤスリで削ったんでしょ」と言うような少し残念な頭を持った男です。
よっぴーは爆釣という店頭に貼られたポップと、各店のオリカラのルアーが大好きです。
すぐに買ってしまうんですが、現場で投げるのは、せいぜい2~3投で「釣れない」と言い、すぐにネコリグに走るタイプです。
そしてその爆釣ルアーは2軍落ちします。
1軍とされるルアー達は、ほぼゲーリーです。
2~3投ですぐに結果が出るルアーがあるなら、僕もすぐに買います。
そんなよっぴーにも分かるくらい詳細に昼の釣りと夜釣りの違いと巻物の魅力を解説してみたいと思います。
根本的な部分として
昼のブラックバス(昼に釣れるブラックバス)と、夜のブラックバス(夜に釣れるブラックバス)は、基本的に違う種類の魚と思ってください。
おそらく、昼に活発になるブラックバスと、夜に活発になるブラックバスの、それぞれの性格の違いが、結果(釣れる釣れない)に出てくるんだと僕個人は感じてます。
性格の違いから、「昼に活発になりたくなるバス」と、「夜に活発になりたくなるバス」とが存在してます。
ここから先の解説では、「側線」という単語が出てきますが、人間で言う耳(みたいなもの)と思ってください。
魚はこの側線と言う器官を使って、水の中で動くものの音や大きさ、形なんかを判別できるそうです。
昼に活発になるブラックバス
昼に活発のなるバスは、目に頼った捕食活動をします。
これは側線の機能が死んでるわけではなく、側線の機能よりも目が優れた個体で、目に頼った生活の方が効率がいいから、結果として昼に活動するんじゃないかと思ってます。
人間の世界でも当てはまると思います。
僕のまわりを見渡すと、一概には言えないまでも高い確率で目のいい奴は基本的にまわりの会話や音などに疎い。
僕は小さいころから目が悪いんですが、気がつくとまわりの声や音を聞いていて、いきなり会話を振られてもすぐに参加できるタイプです。
そして魚全般にいえますが、直射日光を嫌う傾向がありますね。
これは人間と違って魚には瞼がないからです。
バスも当然、瞼がないので直射日光を嫌い、物陰に潜みます。
ブラックバス釣りの格言に「カバーやストラクチャーを釣る」というのがありますが、そういうことです。
目のいいバスは、目で危険回避や捕食活動をしてると思われます。
「食える」「食えない」の判断を目でしてるんだと思うんです。
物陰とはいえ、昼間は明るいので、カバーやストラクチャーをタイトに攻める場合でも「ルアーの見た目」は重要です。
昼のバス釣りに向いているルアー
目がいい、あるいは、目に入ってきた情報に頼って捕食活動をするバスを釣るわけですから、それに準じたルアーがいいでしょう。
例えば目に頼るやつを振り向かせる手段として
・エサに近い特徴のあるルアー(マッチ・ザ・ベイト)
・音がしない
・動きが小さい
・小さくて目立たない
こういう条件を考えると、ワームのノーシンカーやネコリグやダウンショット、遠投したければヘビキャロで小さいワーム。
この辺になりますが、昼の釣りで「よく釣れる」と言われるルアーやリグの中で王道のものですね。
こんな記事も書いてます
ただし、これは「食わせ」といわれるバスの食性に訴えかける釣りです。
「食わせ」とは間逆の釣りで「リアクション」というものもあります。
・エサとは全然違う見た目のルアー
・音がうるさい
・動きが大きい
・左右や上下に規則正しく動く運動
などですかね。
これらに緩急をつけ動かしたり、速いスピードで動かしたりしてバスのリアクションバイトを誘います。
夜に活発になるブラックバス
昼とは逆に、耳(側線)が発達した個体を相手にすることになります。
これは「濁りがキツい水」で釣りをする場合にも同じことが言えると思います。
視界0cmのようなカフェオレみたいな色をした水の中でも、普通にルアーに反応してバイトしてくるくらいですから、本来は目が見えんでも生活できるんでしょうね。
夜に活発になるバスには、いくつか大きな特徴があります。
バスの天敵である鳥(特に鵜)など、襲われる可能性が低くなることから、鳥に襲われるような体の小さめなバスは、昼は物陰に隠れてるんでしょうが夜になると泳ぎ回ります。
体の大きなバスも動き回る傾向が強くなりますが、大きなヤツは身を隠せるカバー周りに出たり入ったりしてるようです。
特に「こんな浅いところ?」と思うくらい、浅いとこまで入ってきて岩陰などでバイトしてきたりするので、そういった一等地に身を寄せて、エサを待ち伏せしてるのかもしれません。
ベイトの回遊に合わせて移動し、一等地で身を潜める。
釣るなら「食わせる」とは考えず「リアクション」。
大きなバスを夜に釣るなら、これがキーワードでしょうか。
夜のバス釣りに向いているルアー
毎晩のように琵琶湖に通い、夜釣りしてきた経験から、僕が大事にしてるのは、やっぱり夜はルアーから発生する音と、大きな動きから発生する波動と考えてます。
よほどバスの活性が悪くなければ、とりあえず何かは釣れます(笑)
音に関して言えば、鉄と鉄がぶつかる打撃音や、ブラス(真鍮)とガラスがぶつかると出るハイトーンな音は水の中でもバスからしたら存在感があり、興味をそそられる要因になるんだと思います。
夜のバス釣りの場合、昼の”ルアーを見せて反応させる釣り”とは違い、夜は”やかましいルアーで遠くから気づかせ、アングラー側から魚にアピールして寄せたり、目の前通して反応させる”といったイメージでしょうか。
夜釣りのルアーでは音が命と思ってます。
そして、音とはまた別に、側線には水が動いた時に発生される波動(パルス)を感じる機能もある為、波動が強いルアーが発見される率が上がります。
音と波動。
激しくハイピッチに動くことによって音と波動を出すバイブレーションやクランクベイトの出番になりますね。
バイブレーションが苦手な人はこちらへ
→【巻くルアーは苦手?】バイブレーション(リップレスクランクベイト)の使い方
クランクベイトが苦手な人はこちらへ
側線に頼るやつを振り向かせる手段として
・マッチ・ザ・ベイトは無視(笑)
・音がやかましい
・動きが大きい
・デカくて目立つ
こういう条件を考えると、巻物系がかなり有利となります。
巻物の多くは、「巻いたときに水流を受けて水を押し返す」といったものが多く、それに合わせて音が鳴るギミックも盛り込まれたりしてます。
まとめ
この記事は2017年に書いたものを、2019年1月に改定したものです。
大筋は変わってませんが、より詳しく書いてます。
というのも2018年の1年間でこのページが見られた回数が、びっくりするほど多かったからです。
ここに書いてあることだけがオンリーワンの答えではないです。
いい釣りが出来たとき、全然ダメだったときと、釣りをしてればいろんなシチュエーションに出くわします。
何が正解で不正解か。
ご自身の中のオンリーワンの答えを見つけてみてください。