*

【宮城県に問い合わせた】バスの食害による実証データについて

   

どーも。ykです。

今回は「ブラックバスやブルーギルの駆除とリリース禁止」の話を書きます。

まずは、忙しいなか対応いただきました宮城県の職員様に感謝いたします。

ありがとうございました。

 

さて、過去に一度、2020年問題について書かせてもらいました。

2020年問題とブラックバス

 

その記事で宮城県の「ブラックバスなどのキャッチアンドリリース禁止に対する県の考え方」について紹介してます。

そこで紹介されていた一文に以下があります。

A: 本県では、内水面水産試験場が伊豆沼をはじめいくつかの湖沼で魚類相の変化についての継続的な調査を実施しており、在来魚減少はバスの食害によるものであると実証しております。

 

 

実証したデータがあるんであれば、見たいなと思ったのがきっかけで宮城県のホームページを探索。

あちこち探してみたが見つけられず、「宮城県の職員さんも師走で忙しいであろう」ことはわかってましたが、問い合わせをしてみました。

対応いただき本当にありがとうございました。

 

この記事の趣旨

ブラックバスの駆除とリリース禁止について、僕の中で納得できない部分がいくつかあります。

宮城県に問い合わせた内容は、ブラックバスの食害に関するデータ。

実証したとおっしゃつてたので、ぜひそのデータを見せて頂き、駆除やリリース禁止に対して自分なりに納得したいなと思いました。

で、実際に宮城県からお返事を頂きましたので「ブログ読者さんと共有することで、僕や皆さんの何かが変われば」というのが趣旨です

 

僕の考え方

読んでもらうにあたり、前提を書きます。

まず始めに、僕は基本的に被害を出してる外来種の駆除は賛成という考え方を持ってます。

しかし、それとは別にリリース禁止条例には反対という考え方を持ってます。

これらの僕の意見についての詳しい内容は後ほど詳しく書きます。

 

ブラックバスによる食害

宮城県農林水産部水産業振興課漁業調整班さまから頂いた返信メールです。

お問い合わせのありました件について御回答いたします。

本県では,昭和55年に初めてブラックバスの生息が確認され,その後,県内における生息域が拡大していきました。

県では,伊豆沼をはじめとする県内湖沼の環境や魚類相,また魚種別漁獲量やブラックバスの胃内容物の組成等に関する調査・研究を行っており,その結果から在来魚の減少がバスの食害であると判断し,

「本県では、内水面水産試験場が伊豆沼をはじめいくつかの湖沼で魚類相の変化につ
いての継続的な調査を実施しており,在来魚減少はバスの食害によるものであると実
証しております。」と記載しているところでございます。

その研究報告や実証データ等については,【みやぎ・シー・メール】等にて,本県ホームページ上に掲載しておりますので,御確認いただければ幸いです。

「在来淡水魚を脅かすブラックバスの食害(みやぎ・シー・メール第15号 平成15年3月)」(https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/650781.pdf)

 

頂いたURL(PDF)の内容を少しだけ紹介します

1995年までの全魚種(在来種)の年間漁獲量は30~40トンであった。

1996年に一気に半減。

1997~2000年には1/3まで減少。特にタナゴ類とモツゴ類が著しく減少。

反対にブラックバスは1996年に大量(700kg)に漁獲され1997年以降は毎年2~3.5トンと漁獲されるようになった。

このデータだけを見ると在来種が減った時期、ブラックバスが増えた時期は一致しており、「ブラックバスが食べてるものを採取」までしてるようなので、「食害により在来種減少」といえるでしょう。

PDF内にあるグラフをいくつか貼っておきます。

 

 

 

 

食害のデータを実際に見て

僕の考え方についてを詳しく書きます。

駆除賛成について

駆除されてブラックバスの個体数が減ると釣れにくいから嫌だ。といった意見はもちろん理解できますし僕も同じように思ってはいますが、「個人の欲求を満たすためだけ」の意見だと強く感じてます。

バス釣りをする釣り人が、ブラックバスを駆除することへ反対するのは、意見の根底が「個人の欲求を満たすためだけ」から始まっており、そこに理屈を肉付けしてるだけと思います。

肉付けされた理屈としてよくみるのが

・在来種減少の主な原因は環境破壊

・鯉やトラウトも外来種

・バサーによる経済効果

どれをとってもブラックバスの正当性を証明できる根拠が薄く、意見の根拠が「個人の欲求を満たすためだけ」に見えてしまいます。
※僕個人の考えです
※感じ方には個人差があります

駆除(漁師さん)や特定外来生物の研究などで飯を食ってる人もすでにたくさんいます。

「個人の欲求を満たすためだけの意見」が「そういう方々の生活や特定外来生物による食害」よりも重たくなるような事態はダメと考えます。

 

リリース禁止反対について

食害という被害にあわれてる方々と同様にブラックバスを釣ることで飯を食ってる人がたくさんいます。

バス釣りはリリースが前提のスポーツとして定着しており、すべてのバスプロがこれを前提にしてると思います。

リリース禁止を条例にしてしまうことでバスプロの活動幅が減ります(大会やガイド業など)。

個人のバサーも減るでしょう。

釣具屋さん、飲食店やコンビニなどいろんなところで弊害がでますよね。

釣った魚の処置は釣り人に委ねる(ゆだねる)べきであり、条例や法律で縛るべきではないと考えてます。

自分の子供に「この魚は悪い魚だから殺して処分しようね」とは教えたくない親心もあるでしょう。

 

まとめ

やっぱり僕の意見は変わらず、「駆除は賛成・リリース禁止は反対」です。

リリース禁止にすると、それだけブラックバスの個体を減らせるという考えなんでしょうが、強要はダメでしょう。

ただし、実証のデータから「食害が在来種減少の原因の一つに存在する」のは間違いなさそうです。

 

駆除とリリース禁止。

駆除をする漁師さん、学者さん、政治家、バスプロやガイド業の人、釣具屋さん、飲食店の人などブラックバスに関わることで飯を食う人たちが、争うことなく共存していけるような術はないんでしょうかね。

 

2018/1/1から12/5までの戦績。
【60UP】1
【50UP】57
【40UP】138
【40未満】32
【全釣行回数】155
【デコった釣行】26

 

 - バス釣りテクニック

Translate »